「大阪市東住吉区」休職中・離職中のキャリア空白期間に自分のペースで働ける店舗『空白冰菓店』『休息日のバター』が 8月17日より期間限定でオープン!
週1日だけ、場所を借りるように「しごとを間借り」し、自分らしい暮らしや仕事を試すプロジェクト
- 取り組みの背景
一般社団法人 NIMO ALCAMO(ニモアルカモ)は、コロナ禍の環境変化などにより休職中・離職中の方を対象に、空き店舗を間借りして飲食店で働くことを試す「しごとの間借りプロジェクト」を今年6月より運営しています。 これは、飲食店の空いている時間帯を間借りし、専門家のサポートを受けながら「アルバイトとボランティアのあいだ」という独自のワークシェア制度(※)で飲食店を運営するプロジェクト。場所を間借りするように、「しごとを間借り」することで、さまざまな働き方の相性を試し、リワークのきっかけをつくります。
6月より7名のメンバーが参加し、かき氷とカレーの2チームに分かれて商品開発を重ねてきました。メンバーがゼロから立ち上げた店舗が、台湾かき氷専門店「空白冰菓店」、バターカレー専門店「休息日のバター」としてお盆明けからオープンします。オープン期間は10月上旬までの約2ヶ月間。週1回の店舗営業を行います。
- 台湾かき氷専門店「空白冰菓店(くうはくひょうかてん)」
空白冰菓店
店名には、働くスタッフがキャリアの空白期間を有意義に過ごす店であると同時に、お客さまにも忙しい日常から離れた「予定が空白の時間」を過ごしてもらいたいという2つの意味が込められています。ロゴの中心は空白であるとともに、見渡す窓のようなデザインになっています。
空白冰菓店で提供するのは、「雪花冰(シュエファービン)」という氷自体に味がついている台湾のかき氷。杏仁の香りと烏龍茶クリームなどが合う「香杏仁烏龍冰(アンニンウーロンビン)」、氷にもソースにもマンゴー果肉をふんだんに使った「芒果優格冰(マンゴーヨゥグビン)」の2種類を提供します。
営業日 :毎週水曜日(8/17〜)
営業時間:13時〜17時(L.O.16時30分)
間借り先:のがみ歯科医院(大阪市東住吉区桑津3-1-22)
- バターカレー専門店「休息日のバター」
休息日のバター
バターを温めたときの香りには、幸福感が宿る。コンセプトは「香りにつつまれる幸せ」。店内に入ればバターの香りに包み込まれるような体験をしていただけます。
店名には、店で働く休職中・離職中のスタッフにとっても、来店いただくお客さまにとっても、無理しない休息の時間が過ごせるように。そんな意味が込められています。
提供メニューは、バターチキンカレーとインドのデニッシュパン「パラタ」のセットの1メニューのみ。そこへ試作を重ねたフレーバーバターを追加でトッピングし、味や香りの変化をお楽しみいただけます。
営業日 :毎週木曜日(8/25〜)
営業時間:12時〜15時(L.O.14時)
間借り先:nimo alcamo(大阪市東住吉区南田辺1-1-10)
- 対話と自己理解のプログラム
プロジェクトの期間は約4ヶ月。前半2ヶ月でチームビルディングと商品開発を、後半2ヶ月は店舗運営を行います。プロジェクト期間を通して、定期的な対話と自己理解の時間をとっています。
しごとの間借りプロジェクトではあくまで店舗運営は手段であり、そこで色々試して自分を学んでいくという位置づけです。プロジェクト期間中のさまざまな役割・人間関係の中で、自分の価値観や身体の特性との付き合い方について理解を深めていきます。
合同MTGでのワークショップやキャリアコンサルタント等による一対一の面談も定期的に行い、プロジェクト終了後のキャリア選択についての準備を進めます。
- プロジェクトの意義や特徴
一般社団法人NIMO ALCAMOは、休職中、離職中などに、「負荷の低い状態で仕事を試し、そこからキャリアを考える」ような機会の少なさを問題意識に本サービスを開始。短期間の募集にも関わらず、20名近くの問い合わせがありました。その中から選考された今回の参加者7名は、メンタル的な負荷から職場を休職中であったり、離職後のキャリアを模索中のメンバーなど。キャリアの空白期間を否定的にとらえず、前向きに過ごすきっかけを提供しています。
特徴①実践的な環境を「無理せず試す」、休職中・離職中の方向けインターン
リワークへの段階的なステップが必要な休職中・離職中の方にとって、アルバイトでさえ急激な負荷となってしまうケースがあります。本プロジェクトは、就労へ向けた実践的な機会でありつつ、参加者負荷が少ないことが大きな特徴です。
特徴②間借りだからこそ、無理のないペースで働ける
飲食店を普通に開業する場合は準備期間や休業日も家賃がかかりますが、間借りの場合は必要な時だけレンタルすれば良く、週1日というペースで働くことができます。空き店舗の間借りだからこそ、休職中・離職中の方にとってちょうどよい働き方が可能となりました。
特徴③独自のワークシェア制度による、新しい形の中間的就労として
本プロジェクトでは、「アルバイトとボランティアのあいだ」という独自のワークシェア制度(※)を導入しています。無業状態と一般就労のあいだの中間的な働き方は「中間的就労」と呼ばれますが、既存の制度としてはほぼ障害者や生活困窮者向けの仕組みしかなく、福祉サービスを利用していない人へ中間的就労の間口を広げる取り組みとなります。
(※)ワークシェア制度
雇用契約ではなく、業務委託契約を結び店舗運営を委託します。参加者には時給ではなく、売上の一部を分配する報酬制度を導入。アルバイトよりも手取りは減りますが、数人で業務をシェアすることで負担を減らし、自分達のペースに合わせて無理せず働くことを目的としています。アルバイトでは無いからこそ余白を作れ、ボランティアで無いからこそ適度な責任感が生まれる。プロジェクトでは、このワークシェア制度を「アルバイトとボランティアのあいだ」と呼んでいます。在職中で報酬が得られない参加者は、ボランティアで参加しています。参加者は業務中の怪我に備えた傷害保険に加入します。
過去のリリースはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000088780.html
- 主催・助成
主催:一般社団法人NIMO ALCAMO
助成:本事業は、休眠預金を活用した新型コロナウイルス対応支援助成「若者の「コロナ失職」包括支援プログラム」を受けて実施します。